Adobe Flashを基盤とするリッチアプリケーションのフレームワーク「Flex」を利用するとリッチなインターフェースを持つWebサイトを構築することができます。また、クライアントサイドのFlexとサーバーサイドのJavaを連携させることによって、本格的な業務アプリケーションをWeb上で構築することも可能です。本稿ではそのFlexのTipsを連載していきます。
Flexとは
Adobe Flashと聞くと、多くの開発者の方は企業HPなどで利用されているるグラフィカルなアニメーションを想像されるかもしれません。FlexはFlashと同じくFlash Player上で動作するテクノロジーなのですが、Flashと異なりアプリケーションの開発者向けに作られた技術なのです。
Flexは他のリッチクライアントのテクノロジーと比較して、優位な点が何点かあります。まず1点目はJava Appletや.NETで開発されたアプリケーションと同等の豊かな操作性を比較的容易に実現できる点です。
Flexのアプリケーションは「MXML」というXML形式の言語と、ActionScriptというJavaScriptに似た言語を利用して開発を行うのですが、Webの開発に慣れた開発者の方であれば比較的簡単に入っていくことができます。
2つ目の利点は、Flexの動作環境であるFlash Playerがほとんどのデスクトップパソコンに既にインストールされている点です。(Adobeの調査によると2007年2月時点で98.8%の普及率がある)このため、Flexを動作させるために追加で何かをインストールする必要はほとんどないのです。
Webアプリケーションが開発の主流になって以来、開発者にとってはある意味、ストレスの溜まる時期が続いてきました。徹夜して開発した新しいWebシステムは、いざエンドユーザに利用されると「前のシステムの方が使いやすかった」などと言われ、とうていWebの技術では実現できない要求を突きつけられたりもしました。Flexはそういった問題を解決してくれる優れたテクノロジーなのです。
Flexの開発環境
現行(2007年12月)の時点でのFlexの最新バージョンは、2.0.1です。(次のバージョンであるFlex3はベータ版が公開されており、2008年の前半での正式リリースが予想されます。)それではFlex2.0.1の開発環境を構築してみます。Flexの開発環境には無償で公開されている「Flex2 SDK」と有償の「Flex Builder」があります。「Flex2 SDK」のみで開発を行うことも可能ですが、EclipseベースのIDEである「Flex Builder」を利用した方が簡単に開発を行うことができます。
「Flex Builder」は有償(価格 30,000円)ですが、30日間の無料体験版をダウンロードすることが可能になっています。Eclipseのプラグイン形式とスタンドアロン形式の2種類がありますが、本稿では、スタンドアロン形式を利用します。
※SDKが動作するためにはJRE1.4以降が必要です。
ダウンロードが完了したら、インストーラの指示に従いインストールを行います。「Flex Builder」のインストーラで「Flex2 SDK」と「Flex Builder」の両方をインストールできます。
※Flexの開発には「Flex2 SDK」は必須です。
インストール完了後、起動すると以下のような画面が表示されます。

さて次回は早速、簡単なFlexのアプリケーションを開発してみます。
画面に表示される文字列を並び替えるとJavaに関連するキーワードになります。ヒントをたよりに並び替えを行ってエンターを押してください。
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